住宅瑕疵担保履行法~現場検査員として活動~

住宅瑕疵担保履行法に基づく保険法人の現場検査員として活動を始めての1年目・・・ 市内での新築住宅もあちこちとはいかないにしても結構目にする。多くはハウスメーカー物件であるが・・・ 市内建築業者も頑張っているところもある。

まだ数棟の段階だが・・・ 人さまの設計した物件、基礎配筋検査・躯体・防水検査をする業務です。自分で設計したもの以外の物件を検査していく訳で、緊張もする・・・ 建築主の立場に立って真剣に実施する。現場では新しい技術で施工されていることも多く、中途半端な気持ちでは出来ない。自らのスキルアップを心掛け、また現場で教えて貰うことも多くある。
建築会社も既に瑕疵保険の設計施工基準をよく理解されていて、まず不備是正を指摘することが無い。しかし数を重ねていく内には不慣れな現場に遭遇することもあろう・・・ 立場は違え、建築主のためによりよいものを造り上げようととする姿勢には変りは無いはず・・・ お互いの立場を理解しあいながら業務を遂行しなければと考えているところです。
守秘義務を厳しく守る立場である、個別情報は書けないが自分の思いを綴ってみました。

瑕疵担保保険

文化庁主催:H23年度 登録文化財建造物修理講習会

台風15号が接近中の20~21日、三重県桑名市において、文化庁主催の登録文化財修理関係者等講習会が開催され参加してきた。全国北は北海道、九州宮崎県より100名余りが集まり講習会が持たれ研修を深めた。兵庫県より5名の出席、出発時から台風の影響で激しい雨が・・・ 行きはよいよい帰りは怖い♪♪・・・そんな歌の通りとなった帰りの行程、散々な目にあった。

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登録有形文化財建造物の修理については、直ぐにそのような修理工事が出てくるとは思われないが、文化財の保存修理という考え方など参考になる事例を基に研修ができた。2日行程での講習会・・・初日は講義・事例発表などなどで終了。2日目の登録文化財修理現場見学が予定されていたが、ぶらりと下見に雨の中テクテクと・・・ ホテルへのチェックインまで時間が有るということで、知合い3人で外回りを見学に。

     
     六華苑
六華苑(旧諸戸清六邸)
 桑名市教育委員会発行 保存・管理・活用基本計画策定報告書より引用

山林王と呼ばれた桑名の実業家 二代目諸戸清六の邸宅として大正2年に竣工した。特にその洋館部分は、鹿鳴館などを設計し「日本近代史の父」と呼ばれた、ジョサイア・コンドルが手掛け、地方に唯一残る作品として注目されています。
洋館及び和館はH9年に国の重要文化財に指定され、他に6棟三重県有形文化財、離れは桑名市の有形文化財に指定されています。
見学日前日で、中には入れず写真資料を引用いたしました。


これは実写
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西諸戸邸の主家、煉瓦蔵・・・ 凄いものである。太格子に虫籠窓。また鬼瓦がなんとも凄い大きなものが載っている・・・ 煉瓦蔵3棟連なっていてこれとて凄い物だ。この他にも土蔵が数棟もある・・・ 土塀などスパーゼネコンが現在修理中で(清水建設、竹中)見学の予定であったが、台風のおかげで中止となってしまった。


講習会が台風の中部地方直撃!で予定を切り上げ早く終了となった。凄い雨の中講習会場から追出された・・・ 桑名駅まで取りあえず・・・ JRで名古屋まで30分、何とか運行されていて名古屋まで。此処で困った!新幹線が動いていない!台風が過ぎるまでは動かないとの事・・・ 駅構内は乗客でごった返して、どうしょうも無い!動くまで待つしかないのである。5時間も止まっていて、ようやく17:30に名古屋からの折り返し運転で。東京方面の上りはいつになるか分からないらしい。東北などからの講習会参加者達・・・ 今日中にはまず帰れまい!とんだ講習会になったものである。


桑名市 六華苑重文

またまた淡路へ~洲本の古民家拝見

隔月毎の会議でまたまた南あわじ市へと。
ただ、目的地へ直行・・・ 帰りも寄り道なしがいつもの行程。今日は洲本市内で古民家を再生しようと内部の解体中の古民家を拝見。アマによる作業とのこと・・・ 解体していく内に損傷、劣化部位が現れ痛みの程度が判明するに付け怖くなって来たとのこと。専門家として現場を見て欲しいということで、会議終了後拝見。会議のメンバーともに見てみると、なるほど素人さんでは怖くなるかも・・・

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商店街の中でポツンと取残された古民家、本葺き瓦屋根の2戸一タイプの住宅です。ファサード2階が大きく右側へ傾いている。柱脚の腐朽が原因らしい・・・ 100mm近く沈み込んでいる。屋根の軒先ラインと2階腰のラインが平行でない。屋根はレベルに修理されているようである。


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共有間仕切りの2階梁がシロアリ被害でスポンジ状態・・・ 上部荷重で押し潰されて、なおかつ右側スパン1間梁間で柱が大きく沈み込んでいる。柱脚の腐朽と4間梁間の中央1点支持のため、荷重負担が大きく自重で沈み込んだものである。確かに素人目には恐怖を感じるだろう・・・
修理が可能なのかの診断、アドバイスです。当然ジャキアップしなければ柱、梁は取替が出来ない。しかし技術的な視点では特別難しいものではない。比較的簡単な部類だと考察しました。後は予算とのバランスだけで、修理か解体かの判断は所有者による。同行の淡路の建築業者がサポートしてあげることで一応診断の終了。
私達は日頃から老朽化した古民家など見慣れており、修理の判断には即、比較的簡単!との見方をするが、見慣れない人が見ると修理不可能との判断に至るのは至極当然と思う。新築とは違い、一定の法則に従って完成させるものとは大きく違い、一棟毎に条件・状況が違う。物件毎に高度な知識が求められ、コストバランスも合わせ頭を悩ませることが多い。その分達成感も大きく、やりがいがあると感じています。この古民家も最終的にはどうなるのかは所有者次第ですが・・・


篠山市伝建H家保存修理2011.0901

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苔むした屋根瓦・・・江戸中期の土蔵の屋根。殆ど手が入れてない状況、江戸中期の瓦かも・・・200年以上経ている瓦、ズレはしているが凍害で割れも少ない。修理では、淡路瓦の黒いぶし桟瓦・64判で葺き替える。


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ケラバ廻りは風害も受けやすく傷みが激しい。母屋鼻も腐朽して終い、無くなってしまっている。垂木はケラバは腐朽しているが、中間部は健全である。留め付け釘も角釘である。建築当時の物と思われる。やはり御徒士町の下級武士の住宅、土蔵も商家の造りに比べ部材等が貧弱である。


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母屋材とケラバ鼻材とが別部材として継ぎ足してある・・・ 此処だけではない、全ての工法として部材断面が小さくされている。塗り込み仕上げとして塗り代寸法を大きくしない為の手法なのか・・・初めて遭遇する工法である。痕跡を調査しても、どうも最初からの組み方のように見える。長尺材が手に入らないからこその大工職人の仕事の様である。下屋部分と大屋根部分とは違っていると考察しているが・・・ まもなくそれも分かる。


ただ傷んだ部位だけ修理をするだけでなく、当時の建築工法・職人の技法など考察しながら記録を残し修復する。伝建保存修理の進め方です。

淡路黒いぶし瓦
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