土蔵修理~伝建保存修理工事完成近し!:さか井建築設計事務所

年度末を控え、本年度の伝建保存修理工事の完成をまもなく迎える。

今年の冬、例年になく寒さの厳しい年であった。土蔵の修理時期として

最悪といえる環境の中、施工業者の努力で工期末までに間に合いそう…

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   現状:2棟の(衣装蔵・道具蔵)

兵庫南部大地震により2棟共壁に構造亀裂を起こしている。

壁4面共に水平方向に亀裂。荒壁まで亀裂が部分的に入っていた。

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  修理後の写真

保存修理の趣旨から、不同沈下による曳き家工事での全体を揚屋。足元から

の修理、荒壁竹下地の腐朽による荒壁の剥落・・・ 伝統工法による保存修理

とした。観音開きの土戸の吊り直し、下地からの塗り工程修理… 施工中です。


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商家の主屋、ファサードの保存修理です。明治期初期の建築です。

旧呉服商であった商家です。

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昭和初期にファサードが改変されて現在まで・・・ 創建当時より昭和初期の

姿に復元しました。 完全復元ではないが、現在の生活様式にも配慮する

ことも必要で、少し頭を悩ますところでもあります。

ベンガラ塗りも既存の塗り痕跡がはっきりと残っており、色合の復元を

しました。 所有者がこの手の専門的な学術知識をお持ちでしたので、協働

作業による復元となりました。


関連:http://www.eonet.ne.jp/~sakai-arc/denken2010-17tsukamoto-setsuo.html   さか井建築設計事務所HP

左官職人の匠の技・Ⅱ~土蔵修理・なまこ壁

本年度事業・伝建保存修理工事も後一週間の工期。

手間の掛かる土蔵修理、なまこ壁の工程に入った。途中既存張り付け

平瓦のサイズが違うこともあったり、急遽追加発注!

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土蔵の腰、四方面なまこ壁です。 竹串も数千本必要… 四半模様張り。

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既存の古平瓦は精度も悪く、ゆがみ、捩れている。上手く出面を合わすのも

匠の裏テクニックでしょうか。張り難いのは確か。

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平瓦の薄い色が古瓦・・・ 濃いのが新しい平瓦です。何となく古瓦の色

の方がしっくりして、保存修理に合って居そうにも見える。

土蔵全体を防寒のため、シートで覆っているので全体像の写真が撮れない。

まだ大変な観音開きの土戸が残っている… 別途工事で工期終了後に保存修理。

吊り金物のからの修理、扉を外して柱との取り付きから修理である。

建物全体を曳き家工事で水平に据え直した関係で、扉の召し合せが合わなくなった。

手間隙のかかる左官仕事、匠の技を見せる絶好の現場である。

若匠もしかり、設計者にとっても中々手がける機会のない保存修理現場でした。


土蔵なまこ壁四半模様
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